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日刊工業 不撓不屈④ 10月2日掲載されました

日刊工業 不撓不屈④ 10月2日掲載されました。

グループ売上高目標20億円
海外拠点 膨らむ期待」
「国内は高精度化」
 創業以来のウイングポンプも、現在は大半を中国で生産する。それでは国内工場はどう生き残っていくのか。「試作や多品種少量品などに特化し、より高精度が必要なものを手がけていく」とアクアシステム社長の木村泰始は話す。同社は2014年に5軸のマシニングセンターを新たに導入し、モノづくり力の強化に取り組み始めた
 手動ポンプとともに主力商品に育ったエア駆動のポンプには高精度な細穴の加工などが必要なためだが、一方で「介護など国内で需要が伸びる分野も探っていきたい」と新たな領域への進出も探る。
 国内の体制強化と同時に、グローバル化も推し進めている。木村が注目するのは、モノづくりの場としての中国の潜在能力だ。最近は人件費の高騰などで中国離れが進展しているのも事実だが、「日本では失われたモノづくり力がまだまだ残っている。例えばモーターか何かの部品が必要となっても、日本では調達できなかったり時間がかかったりするものが、中国だと品質はともかく、すぐに手に入る。中国というところは面白い。大胆なことができる」と期待に胸を膨らませる。

「ネット直販深耕」
そのためにはそれぞれの海外拠点が、かつてアクアシステム本体がたどったように力を蓄えていかなければならない。中国もタイもベトナムも自ら情報を発信し、市場ニーズをつかむことが必要という。「中国は生産だけでなく販売や情報収集の拠点でもある。もっとカタログの配布などを徹底してやれとハッパをかけている。」と木村は語る。同社は03年、ネットショップを開設し、国内でネット直販に乗り出したが、中国など海外でも同様の試みを模索している。

「グローバルで成長」
同社の15年1月期の売上高は6億7000万円。今期は7億5000万円を計画している。まだまだ海外では日系メーカーへの販売がメーンで売上高への貢献も大きくはない。しかし目指すところは「グループとして売上高20億円。そのためには各国の子会社が自立し、成長していかなければならない。それだけの布石は打った」と木村は言い切る。

今年3月、同社の滋賀県彦根市にある本社に、タイやベトナム、中国の子会社から社長やスタッフなどが一堂に集まった。海外からは総勢8人。初めてのグローバル会議を開催した。12年に中国に現地法人を設立してからまだ3年。「これからも苦労はするだろう」が、小さいとはいえ、グローバルな自社ブランドメーカーへの道は着実に歩み始めた。

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