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日刊工業 不撓不屈① 9月29日掲載されました

 

日刊工業 不撓不屈① 9月29日掲載されました。

アジアに相次ぎ製販拠点
「ポンプをグローバル化」
「防爆対応に強み」
2012年の中国に続けて、14年にタイ、15年にベトナムに相次ぎ現地法人を設立した。
加えてインドネシアでの販売活動も今年に入ってから本格化されている。「小なりといえども自社ブランドを持つメーカーとして生きていかなければならない」と、アクアシステム社長の木村泰始(やすもと)は力を込める。
同社はポンプ専業メーカーとして、手動やエア駆動のポンプを工場などモノづくりの現場へ販売。薬品や溶剤などがある、引火や爆発の危険を伴う環境でも使用できる防爆対応製品に強みを持つ。創業から手掛がけるウイングポンプは国内トップシェアだが、この数年は海外展開を大きく加速させている。

「中国に自社工場」
5年ほど前。仕事が終わると、木村は本社のある滋賀県彦根市から大阪まで1周間通い詰めた。日本貿易振興機構(ジェトロ)が開催していた海外進出のセミナーに出席するためだ。新聞社やジェトロが主催する東南アジアなどへの視察ツアーに積極的に参加、コンサルタントにも相談した。もっとも「最後は、えい、やーで決めた」と笑う。
円高の進行を背景に、同社は90年ごろから海外で委託生産を始めていた。そして12年に中国の常州市に生産子会社を設立、いよいよ自らの海外拠点を立ち上げた。「委託では生産品目を増やせず、不良の問題にも悩まされた。中国に自社工場を持つことで、それらの問題を水際で止めようと踏み切った」と、木村は中国進出を決めた背景について説明する。
実はこの12年は第2次安倍内閣が発足した年だ。皮肉なことに、安倍晋三政権の政策「アベノミクス」のよる大胆な金融緩和であっという間に円安基調に転じてしまった。社員30人ほどの中小企業にとって、これほど最悪のタイミングはない。しかし、そこで木村は攻勢に出る。「中国から輸入して日本で売るだけでは量産効果も限られる。これを機に海外でもどんどん展開しようと考えた」と、日系企業が多く進出する東南アジア市場へ本格的に乗り出し始めた。

「パートナーを信頼」
中小企業といえどもメーカーとして成長するには、グローバル展開が欠かせない。しかし限られたリソースしかない中小企業にとって、海外進出のハードルは高い。

それは同社にとっても同様。約30人の社員のうち海外事業部はわずか4人だ。それだけに木村は「最後は現地の人を信頼するしかない。どこか不安を感じるなら、そことは組まない方がいい」と話す。因みに同社がアジアで組むパートナーとは「非常にウマが合っている」。

 

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